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応急手当の重要性

 私たちは、いつ、どこで、突然のけがや病気におそわれるか分かりません。このようなとき、病院に行くまでに、また救急車が到着するまでに、家庭や職場、事故現場で、できる手当のことを応急手当といいます。意識がなくなって、呼吸や心臓が止まってしまうような重篤な場合には、救急車が来るまでに何らかの処置をしないと助かりません。このときに役立つ応急手当を、特に救命処置といいます。その時に何も出来なかったと後悔しないためにも、応急手当を覚えておきましょう。

心臓や呼吸が止まった人がいたら

 心臓や呼吸が止まった人の治療は1分1秒を争います。このようなとき、まず必要なことは「早い119番通報」、「その場に居合わせた人による救命処置」です。
 救急車が到着するまでに全国平均で約8分かかっています。したがって、救急車が来るまで手をこまねいては、助かる命も助けられないことになります。
 脳が酸素なしで生きられる時間はわずか3~4分といわれています。したがって、呼吸や反応(意識)のなくなった傷病者をそのまま放置して、救急隊に引渡したのでは、仮に生命を救えたとしても、元の社会生活ができるまでに回復させることは非常に困難になります。最悪の状況を引き起こさないためにも、一刻も早い応急手当が必要となり、反応(意識)がなくなってしまうような重篤な状態のときには、救命手当てはもちろん救急車をすぐ呼ぶことや、早い段階での除細動(電気ショック:AED)、救急救命センター等による高度な医療がスムーズな連携プレーで行われることが救命のためには必要です。

AED(自動体外式除細動器)って なに?

 突然に心臓が止まるのは、心臓がブルブルと細かくふるえる「心室細動(しんしつさいどう)」によって生じることが多く、この場合にはできるだけ早く心臓に電気ショックを与え、心臓の動きを取り戻す(除細動といいます)ことがとても重要です。
 そこで、コンピューターによって自動的に心室細動かどうかを調べて、電気ショックが必要かどうかを決定し、音声メッセージで電気ショックを指示してくれますので、一般の人でも簡単で確実に操作することができます。
 心室細動になってから電気ショックを行うまでの時間が1分遅れるごとに、生存退院のチャンスが7~10%づつ低下することが知られています。
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